生成

  1. タイムスタンプを押すPDFファイルに対して、メッセージダイジェスト値(ハッシュ値 ※)が計算されます。ハッシュ値とは、元のデータが1ビットでも変更されると全く違う値になるという性質を持った比較的小さな固定長のデータです。
  2. メッセージダイジェスト値を、暗号化通信でアマノタイミングセンターへ送信し、タイムスタンプの生成が要求されます。
  3. アマノタイミングセンターのタイムスタンプサーバー内で時刻情報とメッセージダイジェスト値に対して電子署名を生成し、タイムスタンプとして要求元へ返信します。
  4. クライアントソフトの中で、返信されたタイムスタンプを印影とともにPDF文書ファイルへ埋め込みます。

検証

  1. 生成時と同様に、タイムスタンプの埋め込まれたPDF文書ファイルのメッセージダイジェスト値を計算し、まずは埋め込まれたタイムスタンプ内の情報と照合(署名の検証)します。
  2. 1の検証で改ざんが検知されなかった場合、さらにアマノタイミングセンターへタイムスタンプ情報を送信し、検証を要求します。
  3. アマノタイミングセンター内のタイムスタンプ検証サーバーでは、受け取ったタイムスタンプデータの検証(電子署名の検証)を行い、その結果を返信します。
  4. クライアントソフトは、センターから受け取った検証結果を表示します。
  • メッセージダイジェスト値とは、電子文書等から短い固定長に圧縮したbit例のこと。一方向ハッシュ関数を使うため、ハッシュ値とも言う。また、文書との1:1の関係でフィンガープリントとも言う。

経緯のご説明

旧サービス「アマノデジタルタイムスタンプサービス」は、2002年10月に日本で初めて、電子署名方式の商用タイムスタンプサービスを開始し、皆様方の多大なるご支援をいただき今日まで運営をさせていただきました。その後、2002年12月にタイムスタンプのインターフェース、データ形式等の国際標準規格であるISO/IEC18014-1,2が確定し、2005年1月には、それらを全訳JIS化したJISX5063-1が確定、公開されました(これらの規格はRFC3161がベースとなっています)。

これら国内外の標準化動向に併せて、2004年11月に、RFC3161、ISO/IEC18014-1,2、JISX5063-1に準拠した方式のタイムスタンプサービス『アマノタイムスタンプサービス3161』を従来のサービスよりもリーズナブルな価格で開始いたしました。

そして、2005年3月に、一般財団法人日本データ通信協会が創設した「タイムビジネス信頼・安心認定制度」で『時刻配信業務』および『時刻認証業務』の双方で第1号認定を取得いたしました。

それと共に、PDFやDocuworksなどの文書ファイル対応製品のラインアップ整備も整ってまいりました。
今後もよりリーズナブルな価格とサービスの質の向上を図るために、誠に勝手ながら、「アマノタイムスタンプサービス3161」にサービスを一本化させていただく事となりました。

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